救急外来のひっ迫回避のため、衛生福利部(保健省)中央健康保険署が行政院(内閣)直轄6市に今月2日に開設した軽症者向けの急患センター(仮日急症中心、Urgent Care Center、略称UCC)の利用者が、多くの拠点で徐々に増加している。石崇良(せきすうりょう)衛生福利部長(保健相)は16日、来年の春節(旧正月、2月17日)連休に向け、センターのPRを強化する方針を示した。
急患センターは台北市、新北市、桃園市、台中市、台南市、高雄市に計13カ所設置された。トリアージ(治療の優先順位)で第4級(準緊急)と第5級(非緊急)の患者を主な対象とする。受付時間は日曜と国定休日(祝日)の午前8時から翌日午前0時まで。急患センター受診の部分負担は原則的には診療所や地区病院と同じく150台湾元(約745円)とし、区域病院や医学センターの救急外来よりも患者の金銭的負担を抑えられる。試験的に来年末まで実施する。
健保署のガイドラインでは、UCCの受診がふさわしい状況として、発熱や呼吸器症状(せきやのどの痛みなど)、軽微な胃腸の不調、軽い傷、子供の急な不調(発熱やせき、胃腸の症状、軽い傷)の五つを挙げている。
16日の利用者数は計227人で、前週(9日)に比べ18人増加した。


