(彰化中央社)内政部消防署(消防庁)の職員や中部・彰化県消防局の救急隊員などが12日から19日にかけ、福岡県を訪問している。北九州市消防局との技術交流などを通じ、救急救命分野における台湾と日本の交流深化を狙う。
彰化県が15日に発表した報道資料によれば、今年4月に同県内で開かれたセミナーに、北九州市消防局や同市内にある救急振興財団救急救命九州研修所の担当者が講師として参加。これを縁に、今回の訪問団が組まれた。
13日には、訪問団のメンバーが北九州市消防局の救急車に同乗し、視察やシミュレーション訓練を行った。台湾の消防機関が日本で実際の救急車に乗車し、同様の取り組みを行うのは初めてだという。メンバーは日本の救急救命士の出動手順や救急対応について学んだ。
また、九州研修所では彰化県の隊員が熱中症救護の実演を行った。
参加隊員の一人は、救急車への同乗を通じて、日本の救急救命士の現場での判断力や、効率的な分担などについて学びを深められたと言及。貴重な経験を台湾に持ち帰りたいと語った。