(花蓮中央社)9月下旬に洪水被害をもたらした東部・花蓮県の馬太鞍渓のせき止め湖近くに、新たなせき止め湖が形成されていることが13日、農業部(農業省)林業・自然保育署花蓮分署の調査で分かった。無人機による空撮で確認した。午後4時ごろにも水があふれ出す恐れがあり、県は下流域に対して午後1時からの休校・休業措置を発表した。
花蓮分署によれば、新たなせき止め湖は既存のせき止め湖の溢流口の下方約300メートルに形成された。13日午前2時ごろ、既存のせき止め湖近くの土堤が崩落しているのを発見し、同6時に無人機での調査を行った。
馬太鞍渓の上流では10月21日にもせき止め湖の形成が確認されており、今回新たに確認されたせき止め湖の位置は、洪水をもたらした既存のものと10月21日のものの中間地点に当たるという。
満水時の貯水量は約100万トン、面積は7.6ヘクタールと推定される。
県は下流の光復郷に午後1時からの休校・休業措置を発表。従来の避難計画に基づき、避難者の収容や垂直避難を確実に実施するとしている。
台風26号周辺の湿った空気と北東の季節風の影響で、花蓮県山地では雨が続いていた。