(台北中央社)今年9月を目標としていた北部・基隆と沖縄県石垣島を結ぶフェリーの就航が、船体整備の遅れで延期されている。台湾側の担当業者、ワゴングループ(華岡集団)の洪郁航総経理(社長)は11日までに報道陣の取材に応じ、早ければ今月末、遅くとも年末までには運航を始めると話した。
同航路には中古フェリーが改修して使用される。洪氏は、船内の改装に関する工程が増えたのが遅れの原因だと述べた。
北東からの季節風の影響を受けやすい時期の就航となることについて、洪氏は「冬場はどうしても揺れる」と認めた上で、航路や進路、加減速を調整して大きく揺れないようにすると説明。夜間の運航となるため、旅客は横になることで揺れを感じにくくなると補足した。
運賃は当局の審査が終わってから公表すると言及。当初は試験期間として割安な価格を設定するとした。船体改修が間に合えば、運賃と就航日や販売開始日を同時に公表し、間に合わない場合は運賃だけを先に発表する方針を示した。
また、船内での飲食に関しては、クリエーションフード(開元食品)とトランスアジアケータリングサービス(復興空廚)の2社と提携する予定で、朝食ではサンドイッチなどの簡易的な食事を提供する予定だと明かした。大企業との協力を通じ、食の安全に対する不安を減らせればと話した。