(フェニックス中央社)米大リーグ、シンシナティ・レッズ傘下マイナーの林盛恩(19)はプロ3年目の今季、投打二刀流に挑戦する。米アリゾナ州のキャンプ地で中央社の記者に明かした。台湾人のプロ野球選手として初の試みとなる。
東部・台東県出身で台湾原住民(先住民)アミ族の林。高校時代にはすでに二刀流選手として活躍していた。
プロ入り後、球団は林を打者に専念させていた一方で、二刀流を見据えて練習時には投球数を管理していたという。昨季はルーキーリーグで打者として49試合に出場し、打率.308、出塁率.418、長打率.419、OPS.837をマークした。
林は取材に対し、二刀流での課題はどちらかというと打撃だと言及。投球は数日おきに登板するためコンディションを整えやすいが、打撃は試合ごとに1~2本の安打を決めるためにより多くの努力が必要だと語った。
昨季は高い打率を残したものの、本塁打は1本にとどまった。そのためシーズンオフには台湾で打撃のパワー強化に取り組んだという。
台湾人として初の二刀流選手となるが、プレッシャーは「あまり感じていない」とし、「できる限りチャレンジして、自分の全力を尽くせればそれでいいと思っている」と話した。
林は来年行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での代表入りにも意欲を見せた。