(台北中央社)俳優の阿部寛が23日、台北市内で開かれた台湾の映画賞「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)第61回授賞式のレッドカーペットに登場した。阿部は「この場に立てて非常にうれしい」と語り、「多くの映画人の方々、いろんな可能性を持っている方々と一緒にこの空間を味わえることにたいへん興奮しています」と笑顔を浮かべた。
阿部が金馬奨授賞式に出席するのは初。台湾の映画監督、トム・リン(林書宇)の「夕霧花園」(2019年)に主演したことがあり、同作は第56回金馬奨で9部門にノミネートされたが、阿部は当時、仕事のため授賞式に出席できなかった。
リン監督や同作で共演した俳優のシルビア・チャン(張艾嘉)もこの日の授賞式に出席した。阿部は2人がノミネートされたことに「僕も非常にうれしく思います」と喜びを示した上で、「何時間か後に会うと思う」と明かし、「積もる話もたくさんあると思うので楽しみにしています」と話した。
今回の台湾滞在で行きたいところや食べたいものを聞かれると、「時間がほとんどない」としつつ、「こちらの友人に聞いて、おいしいところに行くチャンスをうかがいたい」と期待を寄せた。
阿部がレッドカーペットに登場すると、沿道の観客からは「阿部さーん」と大きな歓声が上がった。
阿部は授賞式ではシルビアと共にプレゼンターを務める。
(名切千絵)