台湾あれこれ/彰化県の小学校合唱団　東京国際合唱コンクールの遠征費用募る／台湾

7月に東京都中央区の第一生命ホールで行われる「東京国際合唱コンクール」に参加する、中部・彰化県平和小学校の合唱団が遠征費用の寄付を募っている。同小の張鴻章校長は、子どもたちの夢をかなえたいとして協力を呼び掛けている。

同小合唱団は同コンクールに先立ち、南部・嘉義県で今月17日に行われる国内のコンクールの全国大会にも出場し、台湾原住民（先住民）の言語の楽曲を歌う。

ただ、中央社の取材に応じた同県の楊子賢県議（民進党）によれば、立法院（国会）が今年度の予算を大幅に削減した影響で合唱団への補助金が減り、本来は1泊2日で参加する予定が日帰りになってしまったという。

張校長は、全国大会の遠征は日帰りになったが、今後の計画は変わらないと強調。東京への遠征費用は合計で約200万元（約900万円）かかる見込みで、保護者だけでなく各界の援助が必要だと訴えた。

東京国際合唱コンクールの公式サイトによれば、今年は10部門に録音での予選を通過した延べ68団体が出場。台湾からは延べ10団体が参加し、歌声を響かせる。