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総統諮問機関秘書長の元秘書、中国への情報提供の疑いで拘束/台湾

2025/04/12 13:40
台湾台北地方検察署(資料)
台湾台北地方検察署(資料)

(台北中央社)総統諮問機関・国家安全会議の呉釗燮(ごしょうしょう)秘書長が外交部長(外相)だった際の秘書の男に、政府関連の情報を中国に流出させた疑いがあることが分かった。台湾台北地方検察署(地検)は11日、裁判所に男の勾留を申し立て、認められた。

男は中国の情報機関に取り込まれた元民進党職員2人を通じ、総統府の総統事務所に顧問職として任用されていた別の男と共に、総統や副総統の外遊に関する機密を探り、収集した疑いが持たれている。

地検は顧問職だった男について、頼清徳(らいせいとく)総統が副総統だった2023年、南米パラグアイのペニャ大統領就任式出席のため同国を訪問した際、面会者のリストや宿泊先、食事場所、搭乗する航空便の時刻などを含むスケジュールを漏えいさせたと説明。捜査の結果、元秘書の男の嫌疑も重大だとし、取り調べ後に勾留を申し立てたとしている。

政府機関・国会に近い関係者のスパイ行為を巡っては、游錫堃(ゆうしゃくこん)前立法院長(国会議長)事務所の元秘書も、海外で中国の情報機関から現金や仮想通貨を受け取り、立法院(国会)の機密資料を中国側に提供した疑いが持たれており、捜査が進められている。

(謝幸恩/編集:齊藤啓介)

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