(ロサンゼルス中央社)米大リーグ、パイレーツの鄭宗哲内野手(23)が9日、本拠地ピッツバーグで行われたカージナルス戦に「9番・遊撃」で先発出場した。渡米5年目で念願のメジャーデビューを果たした鄭はこの日、中華民国(台湾)の国旗がデザインされたベルトを身に着けてグラウンドに立った。
鄭は三回の第1打席で左飛に倒れた。六回の第2打席では強いゴロを放ち、相手三塁手が取り損ねて出塁した。だが記録は相手の失策とされ、メジャー初安打はお預けに。その後、コーチのサインで盗塁を試み二塁に滑り込むも、カージナルスの要求で行われたリプレー検証でアウトに覆り、初盗塁も幻となった。八回には代打を送られて交代した。
パイレーツ側の中継で実況を務めたアナウンサーは、鄭のニックネームが「Z」で、今季初めてメジャーに昇格した台湾の選手だと紹介した。また、普段は英語で発信しているパイレーツのX(旧ツイッター)は鄭がグラウンドに入る動画とともに、台湾で使われる繁体字中国語で「歓迎来到大連盟」(大リーグにようこそ)と投稿した。
試合は延長13回の末、2-1でパイレーツが勝利した。