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空軍の中佐と少佐に懲役最長57年 夫婦で中国に機密情報提供/台湾

2025/04/10 18:47

(高雄中央社)台湾高等法院(高裁)高雄分院は10日、国防上の機密情報を中国の情報機関に提供したとして複数の罪に問われていた空軍の男性中佐と女性少佐に対し、それぞれ懲役47年と57年の判決を言い渡した。2人は夫婦で、中国の情報機関に協力していた退役大佐に抱き込まれていた。

高裁高雄分院は、中佐が陸海空軍刑法の軍事機密を敵に渡した罪など四つの罪を犯したとし、各罪に懲役6~14年を言い渡した。少佐にも四つの罪で、懲役8~17年を言い渡した。いずれも刑の併合は行わないとした。

2人を抱き込んだ退役大佐には一審で懲役20年が言い渡されている。

監察院の調査報告によれば、退役大佐は2001年以降の在職期間に、義理の父の紹介で中国の情報機関職員とつながりを持った。13年に退役した後も軍での人脈を活用し、金銭を必要とする現役軍人などにターゲットを絞って情報収集に協力させていた。中佐は野球賭博にのめり込んで困窮していたところ、16年に退役大佐に抱き込まれた。少佐も金に目がくらみ、22年に録音データを作成して中国側に提供したという。

(洪学広/編集:田中宏樹)

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