(東京中央社)第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表を世界一に導いた栗山英樹監督が27日、東京都内で記者会見に臨んだ。中央社の記者から「台湾で野球の伝道師になっていただけないか」と質問を受けると笑顔を見せた。
栗山監督は「僕がですか」と驚いた様子で笑いつつ、日本ハム監督時代に王柏融(ワン・ボーロン)を獲得する際、台湾を訪れたことに言及。大谷翔平が米国へ渡るときと同じくらい国民が王に期待していたと振り返り、「(野球への)熱さというものは僕も感じた」と語った。
その上で、大谷がWBC決勝直後にアジアでの野球の普及に期待したことを引き合いに、自身も野球がアジアの文化に合っていると思うと話し、「台湾が、韓国がという時代ではないので、みんなで手を取り合って、アジアの野球が本当に発展していくように僕も頑張っていきます」と意欲を見せた。
栗山監督はこの日の会見で、2004年アテネ五輪で日本代表監督に就任した長嶋茂雄氏が選手たちに「野球の伝道師になってほしい」と話したことから、今回の日本代表にも同様の話をしたと明かしていた。