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TSMC/TSMC、売上高は米ドルで20%台半ば増見通し 熊本第2工場は着工延期=魏会長/台湾

2025/06/03 16:23
3日、新竹県内で開かれたTSMCの株主総会
3日、新竹県内で開かれたTSMCの株主総会

(新竹中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(ぎてつか)董事長(会長)兼最高経営責任者(CEO)は3日、北部・新竹県で開いた株主総会に出席し、今年通年の売上高は米ドルベースで20%台半ば近く成長する見通しだと明らかにした。建設予定の熊本第2工場に関しては、現地で深刻化する交通渋滞に配慮し、着工時期をやや遅らせると説明した。

第1四半期(1~3月)の売上高は8392億5000万台湾元(約4兆円)で、1株当たり純利益(EPS)は13.94元(約66円)だった。魏氏は、米国の関税政策による不確定性とリスクなどの潜在的影響を把握しているとした上で、現時点では顧客の行動に何らかの変化は見られていないとし、今年の業績見通しを維持すると述べた。今年の売上高は前年比で20%台半ば近く成長する見通しだとし、「ファウンドリー(受託製造)2.0」産業全体の成長率を上回る成長を遂げ続けることに自信を示した。

株主総会後には報道陣の取材に応じ、熊本第2工場の着工時期について説明した。熊本第2工場は当初、2025年3月までに着工予定としていたが、工事は依然として始まっていない。魏氏は、同社の進出で交通量が増加し、交通渋滞の深刻化で現地の住民に不満が生じていることを挙げ、同社として日本政府と意思疎通を行い、交通問題が改善されるまでは第2工場の建設計画を遅らせると明らかにした。

また、うわさされる中東への工場建設に関しては「基本的にはあり得ない」と否定した。顧客がいないからだと説明した。

(張建中/編集:名切千絵)

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