(台北、屏東中央社)国立のロケット発射場「国家発射場」が南部・屏東県満州郷九棚村に建設されることが26日、決まった。国家科学・技術委員会が審査会議で決定した。国家発射場の建設により、宇宙分野での台湾の技術や産業の発展を後押しする。
候補地は九棚村と東部・台東県達仁郷南田集落の2カ所に絞られていた。各部会(省庁)と専門家を集めた審査会議では、環境条件や発射条件、開発実施、開発の潜在能力の大きく四つの角度から候補地を審査した。同委によれば、候補地はいずれも「発射条件」では基本的要件に合致し、「開発潜在能力」でも大差がなかったが、「環境条件」と「開発実施」で九棚村に軍配が上がった。
周春米(しゅうしゅんまい)屏東県長は、すでに九棚村を「宇宙村」にする計画を練っているとし、エコツーリズムやロケット観光を結び付けて世界とつながれるよう期待を寄せた。
今後は実質的な建設計画と環境評価を進めていく。早ければ2030年にも順次完成予定だとしている。