(新北中央社)定例軍事演習「漢光41号」実動演習9日目の17日、北部・新北市の河原で、軍用ヘリコプター4機に対してエンジンを作動させたままでの給油作業や爆弾装着をする補給訓練が行われた。規定では30分以内の作業完了が求められているが、今回は20分で完了した。
現場の軍関係者によると、訓練は北部の台北や桃園地域で展開される抵抗作戦の支援を想定した。午前9時20分ごろ、陸軍航空特戦指揮部の攻撃ヘリAH64E「アパッチ」と多目的ヘリUH60M「ブラックホーク」各2機が着陸し、作業が完了すると直ちに飛び立った。
現場には多くの軍事ファンらが集まり、写真撮影に興じていた。
訓練を視察した政府系シンクタンク、国防安全研究院(国防院)の許智翔助理研究院(リサーチアシスタント)は、ロシア・ウクライナ戦争では、攻撃ヘリコプターが最も脅威にさらされることが明らかになったと指摘。その一方で基地に過度に依存せず、ヘリを分散配備することにより、生存力を高められるとの認識を示した。
また同じく国防院の掲仲委託副研究員は中央社の取材に、漢光演習では最終的に中国軍が都心部に侵入する事態を想定していると説明。仮に陸軍航空特戦指揮部の基地が攻撃を受けても、今回の訓練のような補給によって作戦力を維持できるとし、短い作業時間は戦術効果の発揮に寄与すると語った。