(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)は13日、昨年1日当たりの平均旅客数は延べ64万7700人で、過去最高を記録したと明らかにした。運営面では早ければ2026年にも現金の出入りを示すキャッシュフローが黒字化し、28年には会計帳簿上でも黒字化する見通しを示した。
台鉄は昨年1月に国営企業化した。この日の記者会見で馮輝昇総経理(社長)は1日当たりの平均旅客数は前年比7.8%増になったと説明。旅客収入についても174億台湾元(約830億円)で前年比7億100万元(約33億3600万円)増になったと述べた。
また付属事業の収入は46億4400万元(約221億円)で前年比9.3%増となった。昨年11月の時点で約120億元(約570億円)になると見込まれていた年間赤字については、最終的な額は決算の数字を見る必要があるとした。
杜微(とび)董事長(会長)は昨年6月のダイヤ改正で増発した台北―高雄(南部・高雄市)間を4時間以内で結ぶ特急「自強号」の利用が好評なことについて、線路の容量などに制限があるとし、運転本数は多くしないとの方針を示した。