(台北中央社)俳優のグイ・ルンメイ(桂綸鎂)は西島秀俊主演、真利子哲也監督の映画「Dear Stranger」で幼い息子の失踪に直面する女性を演じる。ルンメイは、役はとても魅力的だったものの、動物的な形で人間の本質を探る真利子監督の作風は「私にとって全く新しい挑戦で、自身をこれまでにないほど解放させられた」と振り返った。
「Dear~」は日本人男性と中華系米国人の妻の穏やかに見える移民生活が、幼い息子の失踪により一転する—との物語を描く。米ニューヨークで全編撮影された。西島とルンメイは夫婦役を演じた。
ルンメイは、同作の撮影では自分の枠を越えたような感覚を覚えたと話す。「これほどまでに『感情を外に出す』ような演技をしたことは今までなかった。より身体的で、動物的で本能的な演技だった」と明かした。
相手役の西島については「根を深く張り、枝葉が生い茂る大木のようだった」と形容。「遊び場を作ってくれて、私はその中で思いっきり駆け回って、転んで、間違いを恐れなかった。彼は私を受け止めてくれて、太陽を遮ってくれた。私はリラックスして、より大胆になれた」とたたえた。
日本では9月公開予定。