(台北中央社)5月下旬から卒業シーズンを迎えている台湾。頼清徳(らいせいとく)総統は、小学校から大学院までの卒業生に向けた祝賀ビデオメッセージを制作した。ビデオでは昨年に引き続き日本の人気漫画のせりふが引用された。
大学と大学院の卒業生に向けては「葬送のフリーレン」に登場する戦士アイゼンの「怖がることは悪いことではない。この恐怖が俺をここまで連れてきたんだ」というせりふを紹介し、「本当に恐ろしいのは立ち止まり、新たな可能性を探ろうとしなくなることだ」との思いを伝えた。
高校の卒業生には「ダンダダン」から、オカルン(高倉健)がモモ(綾瀬桃)に訴えた「どうでもよくないなら、よくないってちゃんと言ってくださいよ」を引用。デジタルやSNS(交流サイト)の時代だからこそ、現実での人と人とのつながりが非常に重要だと述べた。
小学校の卒業生向けのメッセージでは、韓国のウェブ小説「俺だけレベルアップな件」の一節を取り上げた。
SNS上では、卒業生とみられるユーザーによる「私が選んだ頼総統、知らないことはないみたい」や「結婚式で総統からメッセージが届いたのと同じくらいびっくりし、うれしかった」などの投稿が見られた。
頼総統は、昨年の卒業祝賀ビデオメッセージでは「ハイキュー!!」のせりふを引用して卒業生を激励していた。