(台北中央社)中国共産党・政府が学生らの民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から36年を迎えた4日、頼清徳(らいせいとく)総統はフェイスブックを更新し、台湾は世界の民主主義防衛の最前線に立っているとした上で、引き続き理念の近いパートナーと肩を並べて協力し、現状維持を堅持し、民主主義や自由を守ると決意を示した。
頼総統は、天安門事件を記念することは歴史をしのぶだけでなく、この記憶を残すためだと主張。権威主義政権はしばしば歴史に対し沈黙や忘却を選ぶが、民主主義社会は真相の保存を選ぶとし、人権の理念のために努力した人々や彼らが抱いた理想を忘れることはないと述べた。
また台湾は国民党政権下で市民の思想や言論が弾圧された白色テロを経て、現在まで着実に移行期の正義を進めていると説明。権威主義の拡張が世界の民主主義や法の支配を侵害することから目を背けてはならないと強調した。
さらに権威主義による脅威は、依然国際社会が共同で対応しなければならない挑戦だと指摘。また歴史を忘れず日々核心的価値を実践し、自信と粘り強さを持って、後世がこの自由な土地で成長を続けることを確保すると語った。