(台北中央社)文化部(文化省)は3日、第44回行政院(内閣)文化賞の受賞者を発表し、歌仔戯(台湾オペラ)俳優のヤン・リーホア(楊麗花)さんら3人が選ばれた。
同部の報道資料によれば、ヤンさんは1944年生まれ。80~90年代にテレビの歌仔戲番組に出演した際の演技は、人々の記憶に深く残っている。91年には「呂布と貂蝉」で、歌仔戲を初めて国立の劇場の舞台に押し出した。
ヤンさんの他、台湾のエスニックグループの一つ、客家の伝統建築の修復や、伝統的な修復技術の保存・伝承などを行う傅明光さんと、農民文学や郷土詩を手がける作家の呉晟さんも選ばれた。
李遠(りえん)文化部長(文化相)は報道資料を通じ、3人が伝統芸術や文化資産、文学の分野でそれぞれ類いまれなる貢献を果たし、長きにわたって台湾の文化を掘り下げて発展させてきたとした。受賞者に電話で祝意を伝えたという。
授賞式は7月10日に台北市内で行われ、メダルや賞状に加え、賞金100万台湾元(約480万円)が贈られる。