(台北中央社)公平交易委員会(公正取引委員会に相当)は25日、ドイツの宅配大手デリバリーヒーロー傘下のフードパンダが台湾で展開する宅配事業を米ウーバーテクノロジーズが買収する計画について、競争上の懸念が大きいとして結合を認めない決定を下した。
代行宅配サービス「ウーバーイーツ」を運営するウーバーテクノロジーズは今年5月、フードパンダの台湾事業を買収すると発表。11月8日に申請資料が提出され、同委が審査を進めていた。
ウーバーイーツとフードパンダは台湾の代行宅配サービスで上位2位のシェアを占める。同委は、両プラットフォームが結合すればシェアは9割を超えると指摘。結合による競争制限の不利益が全体の経済的利益を上回るなどとし、公正取引法に基づき、結合の禁止を決定したと説明した。