(ワシントン中央社)米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ通商代表が、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の期間中、行政院(内閣)貿易交渉オフィス(経貿談判弁公室)の楊珍妮(ようちんじ)交渉代表と会談し、台米間の貿易関係の重要性を強調したことが分かった。USTRが14日、明らかにした。
APECの関連会合は南米ペルーの首都リマで10日に始まった。13~14日には閣僚会議が開かれ、タイ氏は台湾、カナダ、タイの代表とそれぞれ会談を行った。
楊交渉代表との会談は13日に行われた。双方は台米間の新たな貿易協議の枠組み「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」についても協議し進展を得たという。世界貿易機関(WTO)などの国際機関での協力に関しても話し合われた。
「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」を巡っては、台米間で昨年6月、貿易の円滑化、良好な法整備、サービス業の国内法規、腐敗防止と中小企業などの分野に関する第1段階の協定を締結した。第2段階は農業、環境、労働者の3分野に関するもので、交渉が続けられている。