(雲林中央社)中部・雲林県産ブンタン(文旦)が21日、茨城県内の38校に給食用として提供される。日本の学校へのブンタン提供は今年で4年目。同県笠間市の台湾事務所によれば、台湾産ブンタンはみずみずしくて甘いと日本の子供から好評を得ている。
農業部(農業省)農糧署の胡忠一(こちゅういち)署長が14日、雲林の果樹園でPR記者会見を開いた。同署は2019年に笠間市と「食を通じた文化交流と発展的な連携強化に関する覚書」を締結した。それ以来、バナナやマンゴーなどの台湾産果物を同市の学校給食に提供。20年にはブンタンの提供も開始した。
今回提供したブンタンは生産履歴付きのもの。胡氏はあいさつで、日本の子供たちの口コミなどがきっかけとなり、台湾産ブンタンの日本向け輸出が年々増加していると言及。20年の12.6トンから今年は100トンを突破する見込みだとした。
記者会見に出席した日本笠間台湾交流事務所(日本笠間台湾弁事処)の木下知香所長は、給食用ブンタンの提供は日台双方のより良い文化を知るきっかけになると指摘。20年の初提供の際、「レモンのように酸っぱいのではないか」と心配する生徒が実際に食べた後、そのみずみずしいおいしさを楽しんだというエピソードを紹介した。