(台北中央社)国際博物館の日の18日、国家鉄道博物館(台北市)で、個人が所有していた蒸気機関車を含む鉄道車両の寄贈式が行われた。一部の車両は館内ですでに展示されており、台湾の糖業鉄道の歴史を伝えている。
寄贈されたのは、糖業鉄道で運用されていた蒸気機関車やサトウキビ運搬用貨車、保線作業車。飲食業を手がける企業グループの董事長(会長)で鉄道ファンの戴勝堂さんが所有していた。2021年に博物館側に引き渡された後、蒸気機関車と貨車が修繕され、動輪や、動力を動輪に伝える主連棒の動きを紹介する展示が行われている。
「当初は歴史の記憶を保存してもらいたいと思っていたが、今は教育的意義が加わった。とても良いことだと思う」と話す戴さん。1980年代から台湾では蒸気機関車の運用が徐々に減り、解体の危機にあったため、「残しておく必要がある」と考えたとし、保存した経緯を振り返った。
かつては機関車を実際に動かせるように整備をして、自らも運転していた。午前5時台に起きて水や石炭、砂を補給し、ボイラーを加熱すると、同7時半~8時に動かせるようになる。強い思い入れがあり、手放すのを惜しむ気持ちもあったが、ふさわしい場所を見つけるべきだと思い、博物館への寄贈を決めた。
博物館準備処の鄭銘彰主任は、昨年7月末の開館から17日までに延べ約59万人が参観したと説明。戴さんが寄贈した車両は、大勢の見学客の注目を集め、多くの子供たちが長時間足を止めているとし、戴さんの保存への尽力と博物館の設立を支持した政府に感謝を示した。