(台南中央社)南部・台南市学甲区の旧学甲公学校校舎の修復が3日までに始まった。工事完了後は、古い建物から収集された建築材料を再利用できるよう保管する「建材バンク」に生まれ変わる。
校舎は1918(大正7)年に建てられ、戦後は職業高校の自動車エンジン関連の実習場として用いられた。同高は2015年に生徒募集を停止。校地が市に寄贈され、市は18年、校舎を歴史建築に登録した。日本統治時代の公学校建築によく見られた赤レンガのアーチ型教室が残っており、台南の初等教育の歴史を有していることが登録の理由となった。
老朽化により屋根瓦の崩落や雨漏り、壁の亀裂などの問題が生じていた。修復には7000万台湾元(約3億3000万円)が投じられ、28年の完了を予定している。