(台東中央社)「野球の古里」の異名を持つ東部・台東県延平郷の紅葉村に使用済みのバットやグローブなどの野球道具でできた高さ3メートル超のクリスマスツリーが登場し、6日にライトアップされた。村の明るい未来につながればと期待されている。
同村にある紅葉小学校の児童たちで構成された少年野球チームは1968年、日本のリトルリーグ関西代表チームを7―0で破り、台湾人の野球への関心を高めるきっかけとなった。紅葉小の精神と温かみを伝えようと、同村にある温泉施設、紅葉谷緑能温泉園区が郷内各小学校で使わなくなった野球道具を利用しクリスマスツリーを作り、11月末に設置作業が完了した。
点灯式には紅葉小の校長や児童の他、延平郷長や各村の村長らも参加した。関連のイベントでは、地元の文化を取り入れた特色ある料理も用意された。
地元の子どもたちがスポーツの才能を発揮できるよう、同園区では来場者に対し、ボールなどの野球道具を寄付すれば、無料で同施設を利用できるキャンペーンを31日まで実施。集まった善意は郷内各小学校に寄贈されるという。