(台南中央社)南部・台南市新営区にある日本統治時代に建設された旧製薬会社の従業員宿舎が10日、修繕を経て文化施設「新東旧時光」としてオープンした。台南市政府は、交流の空間を提供し、地域の結束を促すとしている。
建物は日本時代に製薬会社「台湾生薬」の従業員宿舎として建てられ、戦後は許嘉棟(きょかとう)元財政部長(財務相)一族が暮らした。修繕は文化部(文化省)や市政府文化局などが約2千万台湾元(約8900万円)を投じて行われた。
市政府は建物について、台湾の多様な社会の脈絡や変化を見届け、新営地区の発展を記録したと説明。豊かな歴史の記憶が残されているとし、多様な装置を増やし、地域の人や学生の参加と結び付ける方針を示した。
展示やイベントを通じ、さらに多くの人に建物の物語を知ってもらいたいとしている。