(東京中央社)日本を訪問した李遠(りえん)文化部長(文化相)は訪日最終日の7日、東京都内で中央社の単独インタビューに応じた。「台湾と日本には国交はないものの、これが障害だとは思わない」とし、その理由について台湾は独自のやり方で民間と付き合いをしており、今回の訪問で音楽や漫画、文学、出版、展覧などの分野で、日本人の台湾に対する熱意を感じ取れたからだと述べた。
李氏は都内の東京芸術大学大学美術館で6日に始まった、台湾出身の彫刻家、黄土水にスポットを当てた展覧会に合わせて訪日。展覧会の開幕式では盛山正仁文部科学相の妻の路子さんと面会し、盛山氏からの書簡を受け取った。都内の日本科学未来館の視察や横浜市芸術文化振興財団の小野晋司業務執行理事との面会なども行った。
李氏は今回の訪日の最大の発見は、多くの日本の高校生が台湾に修学旅行に来ており、日本に旅行に行く台湾人もかなり多く、双方の文化交流の頻度は想像を大きく超えていたことだと言及。社会運動や平等権、女性の活躍といった台湾が進んでいる分野や、日本社会にはないものについて、日本の人々が台湾に対して憧れを抱いていることにも気づいたと語った。
訪日中、2025年の大阪・関西万博に合わせて日本で文化芸術イベントを開くと明らかにした。「文化は政治や経済と共に歩むものであり、独立して存在することはできない」とし、万博が文化でなく経済に重点を置いたイベントだとしても、文化を見せる良い機会だと思うと話した。