(台北中央社)アート集団のチームラボが手掛ける展覧会「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地」(teamLab共創!未来園 台北)が14日に台北市の台湾科学教育館で開幕するのを前に、メディア向け内覧会が13日開かれた。チームラボが「学ぶ!未来の遊園地」と題した展覧会を台湾で開催するのは2022年以来2年ぶり、7回目。開催回数は海外では最多となる。チームラボの松本明耐氏は取材に対し、台湾を「ホームみたい。いつもみんな温かく迎えてくれる」と話し、「身体を使って他者と体験することはすごく楽しいし素敵なことだという体験をしてもらいたい」と来場を呼びかけた。
「学ぶ!未来の遊園地」は他者と共に世界を自由に創造することを楽しむ「共創」をコンセプトにした教育的プロジェクト。台北での展覧会では、沖縄の常設展で展示している最新の作品など10作品を展示する。来場者が描いた飛行機などの絵が、壁に投影された映像の中を飛び回る「お絵かきフライト」は台北の特別企画となる。
松本氏はあいさつで、チームラボが初めて大型個展を開催した場所は日本ではなく、2012年の台湾美術館(中部・台中市)だったと紹介。当時、会場が美術館であるにもかかわらず、子供がアート作品の中を走り回り、大人も一緒にみんなで展示を楽しんでいる光景を目の当たりにして「とても驚いた」と振り返り、これをきっかけに「共創」というコンセプトで展示を作っていくことを決めたと明かした。
主催の一つ、聯合数位文創の李彦甫董事長(会長)によれば、今回の展覧会では来場者と作品の間の双方向性をさらに高めるため、21年から22年にかけて台北と高雄で開催した展覧会に比べてプロジェクターの数を100台近く増やしたという。
10月13日まで。
(名切千絵)