(台北中央社)日本統治時代に建設された鉄道工場「台北機廠」にある従業員用大浴場で進められていた修復工事が終わった。4日には陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)が視察に訪れ、今後は鉄道作業員の文化や建築の美しさが見られるようになるとアピールした。
台北工廠は1935(昭和10)年に建設され、2015年には国定古跡に登録された。19年に国家鉄道博物館準備処が立ち上げられ、博物館の開館準備が進む。
陳氏は、浴場は文化であり生活でもあるとし、人類史上で重要な役割を果たしたと指摘。このような日常生活が蓄積して台湾の歴史が形成され、今の台湾をつくったと語った。
また今後は博物館で異なる時代の車両を見られる他、かつての人々がどのように努力してきたかを理解できるとして開館に期待を寄せた。