(台北中央社)台湾で展覧会を開催中の美術家、野老朝雄さんは23日までに中央社の取材に応じ、デジタル政策担当の唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員(無任所大臣)と面会したと明かした。唐氏のファンだという野老さん。面会の際、自身の作品を唐氏にプレゼントするのを忘れてしまうほど興奮したという。
野老さんは東京五輪の公式エンブレムを手掛けたことで知られ、「つなげる」をテーマにさまざまな紋様を生み出してきた。台湾での展覧会は「野老朝雄"連結"展 ASAO TOKOLO[CONNECT]」と題し、台北市の誠品信義店で19日に始まった。
同展が開幕した翌日に唐氏を訪ねた野老さん。唐氏について、希望をもたらす人だと話し、同じ時代に生きられることは非常に幸せだと語った。今の日本政府には唐氏のような人材を起用することはできないとし、残念なことだとの考えを示した。
野老さんが台湾で展覧会を開くのは初めて。すでに次の展覧会に向けロゴを作ったといい、「台」の異体字として台湾で使われている「臺」を基にデザインしたと紹介。異分野で活躍する台湾の芸術家とのコラボレーションにも期待を寄せた。
同展は来月14日まで。