(台北中央社)中国文化・旅遊部は17日、福建省と上海市の住民を対象に、台湾への団体旅行を近日中に解禁すると発表した。これを受け、台湾で対中政策を担う大陸委員会は同日、政府として中国人客の訪台を歓迎するとし、実施に当たって中国側の具体的措置の発表を待ってから、旅行交流に関する双方のプラットフォームを通じて迅速に意思疎通を図っていく姿勢を示した。
中国は2019年8月から台湾への個人旅行許可証の発行を停止。新型コロナウイルス禍で20年からは台湾への団体旅行も禁止してきた。
中国文化・旅遊部は台湾への団体旅行の限定的解禁について、積極的に準備している最中だとした。
大陸委は、具体的な実施は中国側が具体的なやり方を発表するのを待つとし、旅行交流が順調に再開できるよう、両岸(台湾と中国)観光の連絡窓口の役割を担う台湾海峡両岸観光旅遊協会と、中国側の海峡両岸旅遊交流協会の間で旅行の安全や品質、安定性について迅速に意思疎通を図っていくとした。