(台北中央社)国防部(国防省)は23日、中国の空母「遼寧」の艦隊が22日夜、南シナ海の東沙(プラタス)諸島周辺海域から台湾海峡を通過し、北に進んだ他、23日午前9時9分ごろには中国が四川省の西昌衛星発射センターからロケットの「長征2号甲」を打ち上げたと発表した。国軍は統合監視システムを用いて動向を厳密に把握しており、適切に警戒・対応していると強調した。
国防部によれば、遼寧の艦隊は13日にバシー海峡付近の海域に進入。中国が14日に台湾周辺で実施した軍事演習時には台湾南東の海域に入り、艦載機の殲15が台湾東部の空域で嫌がらせを行った。
国防部は長征2号甲について、民間の通信衛星を搭載し、台湾の防空識別圏(ADIZ)の南西を西太平洋に向かって通過したと説明。飛行高度は大気圏外で、台湾への危険性はないとした。
また23日午前6時までの24時間に、中国の軍用機延べ15機、軍艦計6隻が台湾海峡周辺で活動し、うち軍用機延べ11機が台湾海峡の暗黙のライン「中間線」を越え、台湾中部、南東、南西の空域に進入したと発表した。