(台北中央社)中国軍は22日、台湾本島から約120キロ離れた福建省牛山島の沿海で実弾射撃を行った。国防部(国防省)は同日、定例演習の一環だとの見方を示した上で、統合監視手段を用いて動向を厳密に把握しており、実施の意図を分析しているとした。
中国福建省の平潭海事局は21日、牛山島沿海で22日午前9時から午後1時まで、船舶の進入禁止を呼びかけていた。
国防部は今回の動きについて、台湾海峡の動向に合わせて威嚇効果拡大を狙う可能性も排除できないとし、あらゆる可能性を想定する原則を堅持して、厳密に監視し、適切に対応するとした。
卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は同日、立法院院会(国会本会議)出席前に報道陣の取材に応じ、実弾射撃は地域の平和と安定を破壊する脅威だとし、不必要な緊張を引き起こすだけだと不快感を示した。