(金門中央社)中国福建省に近い離島・金門近海で14日早朝、中国漁船1隻が転覆後に沈没した。情報筋によると、中国側が中国人乗組員6人のうち4人を救助したが2人が死亡したという。依然2人の行方が分かっておらず、台湾と中国が合同で捜索を行っている。
立法院(国会)外交・国防委員会に出席した海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の周美伍署長は救助や捜索の状況について説明。同署は14日午前6時2分に金門県東碇島の南西1.03カイリ(約2キロ)の水域で中国船が沈没したとの通報を国家捜索救助指揮センターから受けたと語った。現場は中国船が台湾側の許可なく進入できない「禁止水域」や「制限水域」だったとしている。
また同署では4隻の船を出動させ、潜水士による海中での捜索活動を中国側と合同で実施していると述べた。
中国側はヘリコプターを出動させているが、邱国正(きゅうこくせい)国防部長(国防相)によれば、軍用ではなく、台湾側への侵犯を意図しているものではないと語った。