(台北中央社)中国の李強首相が5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で「一つの中国」原則堅持や台湾独立の分離活動、外部からの干渉に断固反対するなどと発言したのを受け、外交部(外務省)の劉永健(りゅうえいけん)報道官は過去の主張を繰り返しただけで、新味がないとの見解を示した。
同日の定例記者会見でメディアの質問に答えた。劉報道官は、「中華民国台湾は主権独立国家であり、中華人民共和国と互いに隷属しない」と言明。さらに「中華人民共和国は一日たりとも台湾を統治したことがない」と指摘。台湾の主権的地位をねじ曲げるいかなる発言もこれらの台湾海峡の現状と国際社会から認められている客観的事実を変更できないと強調した。
「台湾は今後も自由と民主主義の価値観を堅持し、理念の近い国と共に世界と地域の民主主義、平和と安定を守っていく」とも述べた。