(台北、金門中央社)台湾の離島と中国を結ぶ渡航ルート「小三通」。金門―アモイ路線の運航が7日、約3年ぶりに試験的に再開された。
小三通は2001年1月に運航が始まった。03年はSARS(重症急性呼吸器症候群)により一時中断。20年2月10日以降は新型コロナウイルスの流行で同渡航ルートを利用した往来が途絶えていた。
この日午前、陳福海(ちんふくかい)金門県長や同県選出の立法委員(国会議員)、報道陣など計25人を乗せた船舶はアモイに向かって金門の埠頭(ふとう)を出発。正午ごろ、37人の県民らを迎えて帰港した。
今回の小三通は利用者を金門と馬祖の住民、中国籍配偶者に限定し、実施期間は来月6日まで。対中政策を担う大陸委員会の邱太三(きゅうたいさん)主任委員(閣僚)は記念式典で本格的な運航再開への第一歩になると述べ、喜びを示した。