(台北、台南中央社)台湾から輸入したマンゴーから新型コロナウイルスが検出されたとマカオの地元紙が報じたのを受け、行政院(内閣)農業委員会動植物防疫検疫局は1日、新型コロナウイルスが果物を通じてヒトに感染することを示す科学的研究結果は現時点ではないとし、マカオに対し、国際規範に従って適切な措置を取るよう呼び掛けた。
1日付のマカオ日報は、台湾から輸入したマンゴーのサンプルが6月29日、新型コロナ検査で陽性反応を示したと報じた。報道によれば、20箱、計100キロが廃棄され、市場には流入していない。また、市政署は関係業者に対し、マンゴーと同じ原産地の商品の輸入を1週間停止したという。
これに対して防疫検疫局は1日、声明を出し、マカオからマンゴーが不合格になったとの通知は受けていないと説明した。
農業委員会の陳吉仲(きんきちちゅう)主任委員(閣僚)は同日、南部・台南市内で取材に応じ、マンゴーに対して新型コロナの検査を行っているのは世界で中国とその関連の関税領域だけだと批判。中国に対し、貿易の国際的ルールを守るよう呼び掛けた。
中国は先月中旬や下旬にも、台湾産のタチウオやアジのパッケージから新型コロナウイルスが検出されたとして、1週間の輸入停止措置を取っていた。