昨年台湾に襲来した台風の影響で、バナナの価格が高騰している。そんな中、木の背が低く、台風や病気に強い品種「台蕉3号」に注目が集まっている。
通常のバナナの木は270~300センチに成長するが、台風襲来時には幹が折れたり、倒れたりする被害が度々発生していた。
台蕉3号の苗木を販売する南部・屏東県の台湾バナナ(香蕉)研究所の邱祝桜所長によると、台蕉3号は2000年に発表した品種で、木の高さは約220センチ。問い合わせが増えているという。
現在は中部・南投の農園で実際に栽培が行われている。作業時にはしごを使わなくても良いため、利便性が向上したという。
邱所長は1カ月に500~600本の苗木を供給できるとしてアピールしている。