南部・台南市北門区にある宗教施設「興安宮」で28日、塩の巨像「塩王爺紀府千歳」の除幕式が行われた。高さ2.5メートルに及び、塩を使った雕刻品としては台湾最大級だという。
興安宮は塩田が広がる北門区井仔脚にあり、紀府千歳と呼ばれる神様を祭っている。長年、地元の人々の信仰の中心となっており、祭神の紀府千歳は塩田を守ってきたことで「塩の王爺」とも呼ばれる。
人々に対する紀府千歳の加護を感じてもらおうと、興安宮が雕刻家の楊逸さんに制作を依頼した。完成までに2カ月かかったという。
興安宮は、塩には体を清めたり災いを除けたりする効果があると説明。塩の王爺は今後も塩田と地元の人々やその子々孫々を守っていくとアピールした。