南部・嘉義県の景勝地、阿里山国家森林遊楽区で来月3日、星空の下で映画を楽しめるイベントが開催される。主催する農業部(農業省)林業・自然保育署(林業署)嘉義分署は「天然のクーラーを浴びながら映画を見に来てほしい」と呼びかけた。
上映されるのはドイツの森林保護者で作家であるペーター・ボールレーベンのベストセラー本「樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聞いた森の声」をアレンジした「自然就樹美」。樹木が人間と同じように社会的な暮らしをし、記憶を持つ他、樹木が子どもたちと一緒に生活するなどの新たな発見を伝えている。
場所は同遊楽区の香林神木劇場。定員枠100人。同分署によれば、阿里山における今年の屋外シアターイベントの開催は今回のみ。参加者たちはワイヤレスイヤホンを使って専用の寝椅子に座り、光と影が動く中、より五感で木を感じられるとしている。
「樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聞いた森の声」は2015年に出版され、ドイツで70万部を超えるベストセラーを記録。30カ国語以上に翻訳された。