東部・花蓮県の玉山国家公園東部園区南安地区で、13日と15日にタイワンツキノワグマが相次いで目撃された。公園管理処は、同地区は元々クマが頻繁に出没するエリアだと説明した上で、クマに遭遇しても干渉しないよう注意を呼びかけている。
13日に近くに住む住民がクマ2頭を目撃。住民は1年に100回以上は目撃地点を訪れるものの、クマを見たのは初めてだという。15日には観光客がハイキングコースを歩くクマ1頭を見つけ、写真に捉えた。
中央社の取材に応じた同処南安ビジターセンターの担当者は、3日間で2件の目撃情報が寄せられるのは異常ではないとし、生態保護に力を入れているため、目撃率は20~30年前より上がっていると説明した。
同処はクマによる被害に遭わないための対策として、ハイキングコースを歩く▽遠くにクマを見つけたら静かにその場を離れる▽叫んだり大きな動きをしたりしない▽クマが人に近づいて来たら、クマの方を向いて穏やかに話しかけながらゆっくり後退する▽鈴など音を発する物を身に着ける─などの行為を促した。