(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)の馮輝昇総経理(社長)は23日、列車内などで多発している客の暴力行為に対し、警察との連携を強化し、厳格に対応する方針を示した。職員の安全と権利を守るとしている。
台鉄では22日、東部・花蓮県で車掌が乗客に顔をたたかれた他、中部・苗栗県では車掌が酒に酔った乗客に頭と腹を殴られた。北部・新北市ではカッターナイフを所持していた乗客が警察に逮捕された。
この日の記者会見で馮総経理は、改めて暴力行為を強く非難すると強調。内政部警政署(警察庁)鉄路警察局や各地の警察局と協議し、協力や連携を強化して暴力事件を防止するとした。列車内のパトロール回数を増やす他、事件発生時には迅速に対応できるようにする。また危険が生じる恐れのある場合は、厳格に法を執行すると述べた。
鉄路警察局からは護身用スプレーなどの配備が提案されたとし、安全性や職員の意向を踏まえた上で検討するとした。