(宜蘭中央社)北東部・宜蘭県冬山郷の水田に、色が異なる稲で描いた「田んぼアート」がお目見えした。県内の無人島、亀山島や川の流れ、太陽といった自然景観が表現された。稲が刈り取られる6月末まで楽しめる。
田んぼアートがあるのは同郷三奇村の廟(びょう)、奉尊宮の裏手にある一角。再開発が行われておらず、電柱や農家などの人工物がないため視界が非常に開けているのが特徴。稲が実るころには一面が黄金色に染まり、写真愛好家や一般の人々が撮影に訪れる。
冬山郷公所(役場)によれば、今年の田んぼアートのデザインは、亀山島が一帯を守っているという地域に伝わる伝説や、農業従事者の苦労、水路が土地を潤す様子を表している。観光客は周辺に設けられた展望台からアート全体を眺められる。