トンネルをくぐるとたどり着いたのは、自分が生まれる前の1989年だった――。過去へのタイムスリップを題材とした連続ドラマ「1989一念間」が三立テレビで毎週金曜午後10時に放送されている。
2016年。母一人子一人で育った26歳のチェン・チャー(陳テツ)は、敏腕の金融マン。母親のヤージュエン(陳雅娟)はチャーの父親について決して語ろうとせず、そのことである日、チャーとヤージュエンは大げんかをする。そんな折、チャーは交通事故がきっかけで自分が生まれる1年前にあたる1989年の世界にたどり着く。そこで偶然にも若き日のヤージュエンと巡り合い、母親が自分を生むことになった背景を知っていく…という物語。チャーが1989年の世界で出会ったヤージュエンの親友・ジェンジェン(葉真真)との恋の行方も見どころの一つだ。(テツ=徹のぎょうにんべんをさんずいに)
同作のもう一つの注目ポイントは、1989年の風景を再現した小道具やセットの数々。黒電話やポケベル、旧札、フォークソングのライブレストラン、株式投資ブームなど当時を象徴するものや出来事などが描かれ、かつての台湾社会の様子を垣間見ることができる。
視聴率は第2話を除き、初回から4月15日放送の最新話(第11話)まで全て同時間帯のドラマの中でトップに立っている。これまでの最高視聴率は8話の1.92%。最新話は1.71%だった。(ACニールセン調べ)
(編集:名切千絵)
