(台北中央社)台湾の国産光学センサーを初搭載した地球観測衛星「福衛8号」(フォルモサット8号)の初号機が米西部時間28日午前10時44分、西部カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から米宇宙企業スペースXのロケットで打ち上げられ、その後太陽同期軌道に進入した。今後地表の画像データを取得する準備を進め、国土開発や災害対応などの分野での活用が期待される。
初号機は、頼清徳(らいせいとく)総統により、台湾の風景を空撮映像で記録し続けた映画監督、チー・ポーリン(斉柏林)さんにちなんで「チー・ポーリン衛星」と名付けられた。宇宙から台湾を守り、記録し、世界に伝えていくとの願いが込められている。
国家宇宙センター(国家太空センター、TASA)の呉宗信主任は、多くの部品が国産で、台湾の衛星開発技術の向上を象徴していると紹介。「自分の子供を見ていたら、緊張せざるを得ない」と打ち上げを見守った。
打ち上げはスケジュール調整や米政府の閉鎖、ロケット整備の遅れなどで5回延期されたが、福衛8号の開発責任者を務める劉小菁さんは、必ず成功すると信じていたと語った。
TASAは、初号機の主要部品の国産率は84%に達し、33の研究機関などが共同で開発したと説明。宇宙空間での任務遂行を通じてこれらの部品が飛行実績を積むことで、台湾航空宇宙産業の競争力が向上するとした。
福衛8号は8機の衛星で構成され、うち2機は1メートル未満の高解像度を持つ。2031年までに全ての衛星が打ち上げられる予定で、現在運用されている福衛5号(フォルモサット5号)よりも鮮明な情報を高頻度で取得可能だとされている。