(台北中央社)島根県の一畑電車は7日、台湾鉄路(台鉄)とのコラボレーションラッピングを施した車両の運行を開始した。車体には超高層ビル「台北101」や北部・新北市の野柳地質公園にある奇岩「女王頭(クイーンズヘッド)」、中部・彰化県の大仏、同・南投県の景勝地「日月潭」など台湾各地の観光名所をイメージしたイラストが描かれている。
ラッピングが施されたのは新型車両の8000系。8日から乗客を乗せた営業運転が始められた。
一畑電車は、台鉄でも22日から島根県の名勝や景勝地のイラストを施したラッピング車両を北部・新北市を走る平渓線で運行する予定だとし、「両社が末永く友好の『縁』で結ばれ、双方の住民の皆様や観光客の皆様に愛される車両となるように」との願いが込められると説明した。
一畑電車と台鉄は2019年に友好協定を締結。どちらか一方の使用済み乗車券を相手側の乗車券と無償で交換できる「乗車券交流」を実施している。
日本人旅行者は一畑電車のフリー乗車券または小学生わくわくフリー乗車券を台北駅や台中駅、新竹駅などに持参すると、平渓・深澳線、集集線、内湾線のいずれかの一日乗車券と交換できる。期間は27年3月31日まで。