(台北中央社)台北市の「国家鉄道博物館」準備処の鄭銘彰主任は4日、中央社のインタビューに応じ、2023年から交流協力協定を結ぶさいたま市の「鉄道博物館」と、所蔵品のデジタル化などで協力を深化させたいと期待を寄せた。
国家鉄道博物館は日本統治時代に建設された鉄道工場の建物を活用。全面開館を前に、今年7月末に一部エリアの公開が始まった。
鄭氏は、両館は博物館業界の慣例に基づいて、人材や展示、研究などの分野で段階的に交流や協力を進めているとした上で、鉄道博物館で今年2月~6月に行われた交流協力企画展「和風×台味 台湾鉄路の食文化」もその一環だと説明した。
鉄道博物館には日本統治時代の公報や時刻表など貴重な文献があるとし、所蔵品のデジタル化を進めたいと話した。来年には関連リソースの調査を始めるという。
今後のさらなる共同での展示の企画や、台湾での展示実施、小規模なシンポジウムや講座を開くこと、学芸員の交流などは、国家鉄道博物館の研究力を世界に示す良い機会にもなると話した。