(台北中央社)中央気象署(気象庁)は23日午前、強烈台風(台湾基準)台風18号に関して、東部・台東、南部・屏東、恒春半島、高雄を対象に発表していた陸上台風警報を解除した。花蓮県と台東県は依然として超大豪雨(24時間雨量が500ミリ以上)の警戒基準に達しているとして、引き続き「降雨警戒区」に指定し、大雨への注意を呼びかけている。
台風18号は23日午前11時現在、台湾最南端・ガランピ(鵝鑾鼻)の西南西約380キロの海上にあって、時速20キロで西北西から西に進んでいる。中心気圧は910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は55メートル。
気象署の伍婉華簡任技正(上級技師)は午前の記者会見で、進路が変化しなければ、23日夜にも海上台風警報を解除する見通しを示した。
降雨については、東台湾では顕著に雨が降り、西台湾でも雨がぱらつく。気象署は東台湾を中心とする広範囲の地域に豪雨特報を出し、警戒を呼びかけている。
23日正午現在、各地に出されている豪雨特報は次の通り。超大豪雨=花蓮県山地、台東県山地、屏東県山地▽大豪雨(24時間雨量が350ミリ以上または3時間雨量が200ミリ以上)=花蓮県平地、台東県平地、高雄市山地、北東部・宜蘭県山地▽豪雨(24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上)=台東県離島、宜蘭県平地、北部・新北市山地、桃園市山地、中部・台中市山地、南投県山地、屏東県恒春半島▽大雨(24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上)=新北市平地・基隆北海岸、北部・台北市、基隆市、新竹県山地、嘉義県山地、台南市、高雄市平地、屏東県平地。
伍氏は、23日夕には台北都市圏や宜蘭では雨脚が弱まる見込みである一方、花蓮や台東、恒春半島では24日も引き続きやや顕著な雨が降る見通しだと説明した。