(東京中央社)茶どころとして知られる中部・南投県魚池郷は7日、佐賀県嬉野市と友好交流協定を結んだ。今後は産業や観光、教育、文化、スポーツなどの分野で協力を進めていく計画だ。
協定締結は台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(領事館に相当)のあっせんで実現した。この日、陳銘俊処長(総領事に相当)は劉啓帆郷長らと共に嬉野市を訪れ、日本と中華民国の国旗が振られる中、村上大祐市長や職員らから熱烈な歓迎を受けた。嬉野市は先月、南部・嘉義県竹崎郷とも友好交流協定を結んでいる。
締結式で劉郷長は、より深く温かい交流ができることを期待すると語った。また記念品の交換が行われ、嬉野市は全国茶品評会で1位に輝いた「うれしの茶」を、魚池郷は地元の土で作った茶つぼを贈った。
陳処長は、台湾と日本の人々の関係は非常に親密で、特に九州と台湾の地方間交流はより緊密だとあいさつ。年内にはさらに複数の台湾の自治体が日本と協定を結ぶ予定だと語った。
嬉野市茶業振興課の中野暖久副課長は、双方ともお茶の産地だとした上で、交流が深まり、行政のみならず民間も一緒に交流していければと話した。