(高雄中央社)台湾プロ野球の年間表彰式が5日、南部・高雄市で行われ、台鋼ホークスの呉念庭内野手(元西武)が首位打者とベストナイン(三塁手)、ゴールデングラブ賞(同)の3タイトルを獲得した。8月に第1子が誕生したばかりの呉は「父親になってから責任感が増した」と語った。
日本の大学を卒業し、2016年から西武でプレー。23年に退団し、台湾の社会人チームを経て24年のシーズン中に台鋼に加わった。
今季は88試合に出場し、打率はリーグトップの.328をマークした。守備では三塁で86試合に出場して守備率.983を記録。失策は3に抑えた。
呉はインタビューで、台湾に戻って2季目で首位打者になれ、三つのタイトルを同時に取れてうれしいとコメント。来年はさらにチームに貢献したいとした上で「全盛期のうちに台湾に戻ってきたのは、最高のパフォーマンスを台湾のファンに見せたかったからだ」と語った。
父親になってからは子供の手本にならなければと思うようになり、以前のようにふざけてばかりはいられなくなったと心境の変化も明かした。帰宅して妻や子供の顔を見ると元気が湧いてくるとし、子供にも野球選手としてのDNAを受け継いでほしいとの願いも口にした。
年間MVPには最多勝利(15勝)、最多奪三振(168個)にも輝いた楽天モンキーズのペドロ・フェルナンデス(ドミニカ共和国出身)が選ばれた。外国人選手としては初めて、台湾人選手を含めても史上4人目となる、同一シーズンでの台湾シリーズのMVPとの2冠を達成した。
楽天を台湾一に導いた古久保健二監督は、最優秀監督として表彰された。